勉強における「インデックスを貼る」とは?暗記するとの違いも解説

学校では丸暗記を行うけど、仕事では丸暗記を行う必要はないという話を聞きませんか?

仕事では丸暗記する必要はありませんが、その代わりに行っている「インデックスを貼る」とは何かをこの記事では説明します。

勉強・仕事における「インデックスを貼る」とは

「インデックスを貼る」とはインプットするべき大量データに対して1つ1つを「未識別」から「識別」に変えることです。

1つ1つにラベルをつけて仕分けしやすくすることを「インデックスを貼る」と言い、それを行うことを総じて「インデックス化する」と言っています。

これはプログラミング学習界隈で良く使われている言葉です。

暗記することとの対比で使用されます。「インデックスを貼る」の場合は暗記するまでは行かず、ひとまず理解しておくイメージです。

「識別する」ことの必要性

「識別する」ことの必要性を解説します。

①必要性が出たときに識別済みのものは探しやすくなる。

たくさんの情報を理解する必要性が出た時、何がわかっていて、何がわかっていないのかがわからなくなります。チェックリストを作って全ての項目を管理する訳にもいきません。
このような場合、見切り発車的に、まずは一回理解することから勉強を始めます。パソコンやスマホでメモを取るとなお良いです。
漠然と分かっているだけでも、2回目に出てきたときは探すことができるようになります。

次回同じ情報を見た時に「自分に関係がある」情報だと頭が認識する

一度識別したものは、次回同じものを見た時に、「自分に関係がある」と頭が認識します。
「頭」は未識別のものは自分に関係がないものとして無意識領域に紛れさせる傾向にあります。識別したものは頭が”計算できる”ものとして「自分に関係がある」意識的な領域に認識します。

 

「トルネコの大冒険」というゲームをプレイしたことはありますか?

有名ゲーム「ドラゴンクエスト」の番外編です。今でもYoutubeでゲーム実況動画が新しくアップされ続けています。

ダンジョンRPGというジャンルのゲームですが、RPGと同様に武器・防具を装備できます。

武器・防具は道端に落ちています。最初「きらきらの剣」や「ぴかぴかの剣」と表記されます。それらは”識別されていない”武器・防具です。

装備してみると識別されます。「胴の剣+1」や「胴の剣-1」だったりします。値がマイナスの装備は呪われている装備です。特殊なアイテムがないと装備を外すことができません。

このような”識別されていない”武器を装備することは一つの賭けであり、あまりプレイヤーに行われることがありません。
ちなみに識別は「インパスの巻物」で行うことができます。

識別されていないものは信頼性がなく、マイナス要素になる可能性があることから”計算ができず”身につけることがないという例です。

「 インデックスを貼る」を使用するタイミング

私の経験上、社会人になると自発的に新しい分野を独学で勉強する必要があります。
この時、勉強の仕方が学校の頃とは異なるのです。

プログラミング学習を例に説明します。

例えば、プログラミング学習で利用されるUdemyの動画教材を流し見します。このような勉強のときに暗記するとは言わずに「インデックスを貼る」と言っています。

プログラミングでは基本的用語の理解も必要ですが、実際にアプリを自分で制作することのほうが重要です。

スポーツに言い換えると、ルールを知ることは重要だけど、それよりもうまくなる為には試合をこなしたほうがいいという理論です。

プログラミングは様々な用語が出てきますが、必ずしも全て理解する必要はありません。自分の必要なものだけがわかればそれで良く、実際にアプリを制作した中で必要性が出た時に初めて理解が必要になることが多いです。

なので一旦は全てを流し見して、「インデックスを貼る」作業をまず行うことで、自主制作時にわからないことが出た場合に探す目処が立つため、次の工程に進むことができるようになります。

そして「インデックスを貼る」ことの重要性はプログラミング学習だけに留まりません。

英会話学習など、ボリュームが大きい分野で効力が出ます。
例えば「スタディサプリENGLISH(新日常英会話コース) 」では800レッスンあり、1レッスンごとに覚えるべき必須キーフレーズがあります。これを全て暗記することは容易ではありません。

ご自身の用途によっても必要・不必要なキーフレーズが変わってきます。
これを自分の”真”の必要性を度外視して丸暗記していく作業は得策ではないので、まずは「未識別」から「識別」する作業をする訳です。

 

仕事での頭の使い方

私は仕事は数学の計算のようだと思っています。(職種によりますが。)

例えばお店のレジ打ちなどの接客業の仕事において、難しい知識は必要ありませんが、1000回行ったら1000回合っていないといけません。1回でも間違えてはいけないところが数学の計算に似ているのです。他の接客業も同様で、1回でもお客さんの注文を間違えてはいけません。

このように仕事では必ずしも暗記が必要ではないケースが多いです。
パソコンが発達した現代社会において、頭で記憶するよりも、パソコンなどのツールを活用したほうが確実です。必要なのはアウトプットの時に100%間違えないことです。

営業職はお客様先での迅速な受け答えが必要なので暗記が必要な職種です。
このように職種によっては暗記することがベースになる職種があります。

 

まとめ

最後にまとめです。

まとめ
  • 「インデックスを貼る」とは「未識別」から「識別」に意識を変えることを言う。
  • 「暗記をする」ことと「インデックスを貼る」ことの違いを意識する。
  • 学校では暗記が必要だが、仕事では必ずしも暗記が必要ではないケースが多い。