- 努力してもプログラミングのコーディングが出来ずに悩んでいる人
- プログラミングをしていなくてもクリエイティブなことを仕事にしたい人
私はゲーム制作の専門学校に通っていました。
3年間全力で学習したにも関わらず、プログラミングのコーディングができるようにはなりませんでした。
これは努力の問題ではなくもっと潜在的な根本原因があると思うに至りました。
その後IT企業に就職しました。3年間もの間、プログラマとして業務に従事してもコーディングができるようになりませんでした。
その後あることに気づき、コーディングができるようになりました。それを元にコーディングができなかった理由をこの記事に記載します。
これからプログラミングを学ぶ人が同じ鉄を踏まないために、この記事がお役に立てれば幸いです。
これはプログラマではなくてもクリエイティブな働き方を目指している人の参考になると思います。ぜひご一読ください。
この記事は全力で書きましたが、完成度60〜70%です。わかりづらい点についてはご容赦ください。わかりやすいように今後も改善していくつもりです。
目次
結論
私はどうも右脳を使って物事をまとめているようだ、ということです。まとめ方が右脳型でした。
右脳・左脳を軽く説明します。個別記事もありますので参照ください。
・「右脳にとっては“現在”がすべて。右脳は 並列プロセッサのように機能する。 」
右脳とは「今」のことです。右脳型でまとめるようになったというのは「今」に情報を詰めこむようになったということです。
「今」に情報を詰め込むことについて
私は大学受験をしていました。大学合格後に中退をしてゲームプログラミングの専門学校に入学した人間です。
なので専門学校入学時までは頭の中が大学受験に特化していました。
仮に大学受験をしていなくても、高校生でしたら学校のテスト勉強に頭が特化しているでしょう。それも同じ状態です。
そしてそれに問題が有りました。
高校受験、大学受験で重要なのは主要5科目(英数国理社)です。なので主要5科目(英数国理社)を重点的に勉強することになります。
主要5科目はテスト問題に対して回答を暗記するような勉強の仕方です。
1〜3学期、中間・期末テストの点数が重要で、点数を上げるにはテスト当日に暗記していることです。今学期のテストが終わったら次学期の内容を覚えます。前学期の内容は忘れても良いです。
留めている生徒を、学校システムの1年の公転のコンベアが先へ進ませます。
生徒は学期ごとの科目テストのために記憶するので、科目に合わせて“インプット”するための時間軸を1年間続けています。義務教育期間を合わせて、約10年近くインプットするための時間軸を行っていました。
学校の公転の流れに合わせて、テストの当日に向けて情報を詰め込んでいたということです。
すなわち1年の公転の中で、テストに合わせた「今」に情報を詰め込んだということです。
このように自発的な自分の時間でなく、外部に与えられた期間に従って情報を詰め込むこと、それも、自転ではなく公転のように長期間詰め込み続けることが、右脳による「今」に詰め込むことです。
そしてこれがクリエイティブな働きにおいては弊害となってしまうのです。
原因① 学校教育の時間軸
1年の周期で考えると、生徒側は小学校1〜6、中学校1〜3、高校1〜3年と1年ずつ上がっていきます。
先生側は中学校3年の担任なら、来年以降も中学校3年の科目の担任を繰り返します。
生徒は時間が直線的に進みますが、先生は同じ学年を毎年ぐるぐると回っています。
(私はこの状況をベルトスクロールアクションゲームになぞらえて生徒を「プレイヤー側」、先生を「ステージ側」と呼んでいます。)
先生がコンベアをつくって生徒を乗せて引っ張っていく構図です。
学校システムのコンベアは1年間の公転です。学校を動かす動力は公立学校の場合は「税金」です。
コンベアは先生(ステージ側)が回転させます。生徒(プレイヤー側)がコンベアを回転させていません。そして、1年経つと先生も変わりリセットされます。
なので学校側は生徒の将来を管理していません。(少なくとも公立学校ではそのような印象です。)
それは税金が動力だからだと考えます。
学校の公転のコンベアの流れの「今」(前述のテストの回転)に合わせてインプットしていっているだけで、自分の時間軸で1年が動いていないことになります。
もちろん何も土台がないから学生は先生の教えを信じて勉強するのであって、致し方ないことかもしれません。
しかし、自分が1年のカリキュラムを計画して、1年後にそれを振り返ることすらできないでしょう。
自分の中に計画がないので、何に向かって勉強しているかもわかりません。1年後どうなっているか、自分のことも追えません。先生側も生徒の将来性のことなどわかっていないのではないでしょうか。
税金が原動力であり、生徒も先生も与えられた業務をこなすだけです。
これではテストに合わせてストックしたもの以外、現在進行形で自分の将来をつなげるインプット・アウトプットの訓練をしていないということです。
学校は生徒側を”汎用的”に扱います。生徒個人個人は将来目指す職業が異なりますので、それぞれの将来性に合わせた専門的な学習は普通科の学校にはありません。そして大半の学校は普通化です。
よって、流れるプールのように流れるコンベア型のカリキュラムでは、生徒の将来を見据えた個人的時間軸というのは生まれなかったことになります。
必要だったのは実技4教科の方
プログラミングなどのクリエイティブな作業において必要なのは実技4科目(技家体音)の学習の方です。
- 作品を完成まで貫徹すること
- 自分の時間軸を持ち、自転の回転で自分の視点を保ち続けること
- アウトプットを基準とした時間の流れを形成して、自分の行いを自分で長期間管理すること
学校は受験に合わせて競争させることを好みます。なので比較して点数をつけられない実技4教科が軽視されているのが現状です。本来重要な個人的時間軸がそれによって軽視されてしまっており、これは世の中の改善しなければならないポイントの1つだと考えます。
自分の作品を作り続ける「自分」を維持するのは勇気がいります。
スタートラインに立つと一度”0”になるからです。
私も専門学校時代は達成できませんでした。しかし、その先にしかゴールはないので自分を信じて貫きましょう!
以上が原因① 学校教育の時間軸です。
原因② 仕事に対する姿勢を植え付けるアルバイトの時間単位のサイクル
アルバイトは”24時間”やることが時間単位で決まっています。それは1日ごとのスケジュールをこなすためのアウトプットだけをやらせることに特化しているからです。
新入社員になる前、コンビニの倉庫仕分けのアルバイトをしていました。
1便、2便、3便とあり、時間ごとに入荷、出荷、片付けと作業内容が決まっているので1時間単位でゴールが決まっていました。
倉庫仕分けではコンビニの時間軸に合わせて作業するので時間単位以上の期限を考える必要はありません。なので1時間1時間毎、作業の時間制限を守ることだけを考えて働いていました。
要は実技4科目の学習のように、自分のアウトプットを長時間管理する習慣が身につきませんでした。
自分の自転からのアウトプットに世の中を合わせることがいつまでも形成されません。
この場合、右脳型で「今」に情報を詰めこむようになったというのはアルバイトの1日ごとのスケジュールに合わせて必要な情報だけを「今」に詰め込んだということです。
これも自分のクリエイティブな時間軸は消えていきます。
若者は仕事の決められた業務オペレーションに対する反作用です。能動的に将来を管理した生活ができません。
しかもこれを覆すには社会レベルで能動的な働き方をする側に回るしかないでしょう。私もそれができたことがないので方法はわかりません。
対策するには
親のすねにかじりつきましょう。悲しいことにそれしかなさそうです。
能動的に自分の表現のアウトプット基準で世の中に展開することを形成するには、自分の個人時間軸で生活を支えることができる生活費が必要です。
それには実家に住まわせてもらうか、親から資金援助を受ける他にないでしょう。
しかも失敗する可能性もあります。私の専門学校時代はすでに一人暮らしをしていまして、クリエイティブなことに失敗して将来がつながらないことを恐れて、アウトプット基準の生活はできませんでした。
与えられる情報に対して反応するインプット基準の生活しか送れなかったことを今でも後悔しています。
もしかしたら親の援助なしに働きながらクリエイティブな時間を過ごせている人もいるかもしれません。その人は10代のうちから土台が出来ている完全体の人だと思います。
私の場合はIT業界で勤務している間に心療内科に通い、うつ病診断され、特定理由離職者になり失業保険10ヶ月を与えられたことによって、生まれてはじめて個人時間軸を持てる余裕ができました。その時に個人時間軸の存在が身に染みました。それまで学校でも重要視されていませんでしたので存在すら認識していませんでした。
以上が原因② 仕事に対する姿勢を植え付けるアルバイトの時間単位のサイクルです。
原因③ 後ろに合わせる日本語的思考
「世界一わかりやすい英文法」の著者である関 正夫さんが言っていたことですが、有名なインテルのCMがあります。
英語は「インテル インサイド」、日本語は「インテル 入ってる」。
英語は頭韻で日本語は脚韻らしいです。その点で英語と日本語は真逆です。
日本語は文を後ろで合わせていると思います。
(文の違い)
英語の作文:「私は〜、私は〜」
日本語の作文:「〜しました。〜しました。」
日本語は後ろで合わせる、すなわちtail(末尾に情報を加えていく)していきます。文の最後でスタンバります。
日本語の後ろで合わせる書き方は、tailして末尾に情報を加えていき、末尾が「今」になって情報を詰める右脳型になってしまい、事柄をスタート時から個別に分解するべき考えが働かず、ごっちゃになっていってしまいます。
(プログラミングにおいて必要なのは、主語に合わせる英語の頭韻の方です。)
対策
先頭の主語で情報を更新していく左脳的思考になることです。
これは以下の記事で紹介しています。
まとめ
- クリエイティブなことを仕事にするためには個人的時間軸の訓練が必要
- 作品を完成させるまでのアウトプット基準の時間軸を続け、自分を管理する訓練が必要
- 社会に対して個人的時間軸を守りつつアウトプット基準で外部に接する訓練が必要